Chapter 135: Term dismantling new book Part 2
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【神】
この世界における神の実像は、まだ確認されていないことから、全ての神は肉体を持たず精神（アストラル）体でないかと言われている。
神降ろしや四神柱（ししんちゅう）など、人や物に憑依することにより、その力を具現化するが、神自らの意思が表に出ることはない。
推論として、神という存在は、かつて地上で剣や魔法など、その道を極めた者が肉体を失ってからも、その強い精神だけが残ったものではないかと言われている。
かつて、魔王と戦ったと言われる神々も、レイアの祖先、神降ろしの始祖にあたる一族がそれぞれに神を降ろし、魔王を退けたという説もあるが、その真意は定かではない。
【亜璃波刃(アリババ)と４８の神々】
【亜璃波刃(アリババ)】
神降ろしの里で、レイアが身に宿した神は、『亜璃波刃（アリババ）』という神であった。
しかし、『亜璃波刃（アリババ）』には、身体能力の変化も、特殊能力の発動もなく、なんの力もない神を降ろしたレイアは、絶望する。
生まれた時から神降ろしの修行だけをしていたレイアには、他に何も出来ることはなかった。
だが、ある日突然変化が訪れる。
レイアと修行していたヨルが神を降ろせなくなったのだ。
半狂乱になりながら叫ぶヨルを見ながら、レイアは自分に起こったことを理解していた。
自分の中に二人の神がいるのを実感する。
レイアが降ろした神『亜璃波刃（アリババ）』がヨルの持つ神を奪ったのだ。
一族の長い歴史の中でも、神降ろしは一人につき、一体だった。
だが、レイアの神『亜璃波刃（アリババ）』は、他の者が降ろした神を奪う能力を持っていた。
レイアが身体を鍛え続け、二体の神をその身に宿すことができるようになった時、その能力は発動することになる。
強くなればなるほど、多くの神を強奪できることを知ったレイアは、一族全員の神を奪う為、更なる修行に明け暮れた。
そして、僅か二年で、レイアは一族48人、すべての神を奪い、神降ろしの里を壊滅させた。
【千本阿修羅（せんぼんあしゅら）】
ヨルによって降ろされた神であり、レイアが最初に奪った神。
闘神であり、戦闘能力特化型。
まるで腕が千本あるかのような剣技を使用することから、阿修羅の前に千本がつくようになったと言われている。
ヌルハチと最初に戦った時に、レイアが使っており、それ以降も頻繁に使っていることから、剣技を得意とするレイアのお気に入りのようである。
【韋駄天（いだてん）】
超高速移動型。
一瞬で千里を駆け抜けると言われる神であり、そのスピードは他の追随を許さない。
レイアが「はじめてのおつかいインフィニティ」で、使用しようとするも、タクミに普通に行って来てと言われたため、本編では使われていない。
【破壊神（シヴァ）】
神降ろし究極奥義。
全方位破壊型。
額に真っ赤な第三の目ができ、その目に映るもの、すべてを破壊すると言われている。
一度降ろしてしまうと甚大な被害が出るため、滅多に使うことはないが、タクミが魔王とキスをしたことが発覚した時にレイアはあっさりと降ろしてしまう。
しかし、魔王の「貴女もキスをすればいいじゃない」という衝撃発言により、憑依が解けたため、破壊神（シヴァ）の力が発動されることはなかった。
【金剛夜叉（こんごうやしゃ）明王（みょうおう）】
４８の神々の中でも最高位の神。
万能型。
攻撃、防御、特殊能力、その全てが特化した神であり、代々、神降ろしの里の長（おさ）が引き継いできた。
一巻裏章「アリスとレイア」にて使用される。
その結果は、是非とも書籍版を確認してほしい。
【狭間の世界】
一番初めにできた原初の世界。
そこは最初、何もない、どこまでも続く白い世界だった。
数億年の時を経て、世界に初めて、ほんの少しだけ変化が生まれる。
小さな、本当に小さな黒い点。
すべてが真っ白だった世界に初めて何かが生まれる。
その違和感から、世界に意思が生まれ、シロという存在が誕生した。
同時に黒い点も意思を持ち、クロが生まれる。
以降、シロとクロの二人は、狭間の世界で共に暮らすことになった。
【リバーシ】
狭間の世界には、ほとんど何もなく、白いテーブルと椅子が二つ、そして、オセロが一つ置かれているだけである。
オセロはただのオセロではなく、タクミ達が住む世界と連結しており、盤面の誕生と共に世界は構築された。
故に、タクミ達の住む世界は、我々が住む地球のような丸いものではなく、平地がどこまでも広がっており、四方に果てがある。
その四隅は、巨大なクジラや象のような神などが支えてるといわれているが、確認した者はいない。
シロは、ありあまる退屈を紛らわすために、盤面を作ったが、人間やその他の種族を自分の意思で作ったのではない。
シロ、曰（いわ）く、勝手に出来て、勝手に増えたと言っている。
そして、それらを眺めているだけで満足していたシロに対し、クロは世界に生まれた種族を使って遊びたいと言い出した。
お互いに駒に力を与えて、それらを戦わせる。
それが白と黒のあそび。
リバーシの始まりだった。
[The Brave and the Devil King]
The first person White empowered was a brave man.
The one that Black gave power to was the Demon King.
The Demon King had been born far earlier, but based on Shiro and Kuro's concept of time, it didn't seem to be much of an error.
Both were pawns given enough power to overturn the foundations of that world and were supposed to make the battle on the board spectacular.
However, Rick, the brave man from the beginning, and Maria, the primordial demon king, had a heart-to-heart with each other as they fought, and they became friends.
White thinks that's a good idea, but Black's intentions are off, he's not amused, and eventually he gets bored with the game and disappears from the world between them.
In the end, after Demon King Maria was attacked by the main body due to the humans' trickery, and the brave Rick betrayed the humans and lost his life, White also lost interest and the brave and demon king's pieces were left alone.
Incidentally, at the end of the second part, Rick returned to the white world because White had come for Rick, who was his pawn.
[God and the Demon Race]
Besides the brave and the Demon King, the pieces that White gave his power to are gods.
The pawns that White gave power to are considered to be demons and demonic beasts.
There are many theories about this as well, but the gods, after being given the power, hated the mundane world, discarded their bodies and became spirit (astral), so they rarely participated in battles.
The demon race itself was also reduced in numbers due to conflicts with other races, and there are few records of them fighting the gods.
Both White and Black only had to prepare their pieces, and most of them didn't seem to get their way.
[Limits (limiting) lifted]
Black, who had disappeared from the world of the interstices, was simply wandering in an empty, different space.
With his thoughts almost at a standstill, he is summoned by Linden Lindberg's spatial magic. (See the back chapter of Volume II.)
Takumi, who was with him at the time, is greatly interested in the fact that it was the Holy Grail, which should not exist in this world.
Takumi and Linden allow him to return to another space again, but that's when Kuro's plan began.
There is a limit set for what is born in the board world and what White and Kuro have given their powers to.
However, Takumi, who was not supposed to be born in this world, had no limits; he had a broken vessel, and it stretched everywhere.
By replicating this form, Black learns the art of breaking the limits of humanity.
He begins to perform the process of removing the limiter on a newborn baby.
This is Alice, Black's new pawn to play with Takumi.
Please report us if you find any errors so we can fix it asap!
【神】
この世界における神の実像は、まだ確認されていないことから、全ての神は肉体を持たず精神（アストラル）体でないかと言われている。
神降ろしや四神柱（ししんちゅう）など、人や物に憑依することにより、その力を具現化するが、神自らの意思が表に出ることはない。
推論として、神という存在は、かつて地上で剣や魔法など、その道を極めた者が肉体を失ってからも、その強い精神だけが残ったものではないかと言われている。
かつて、魔王と戦ったと言われる神々も、レイアの祖先、神降ろしの始祖にあたる一族がそれぞれに神を降ろし、魔王を退けたという説もあるが、その真意は定かではない。
【亜璃波刃(アリババ)と４８の神々】
【亜璃波刃(アリババ)】
神降ろしの里で、レイアが身に宿した神は、『亜璃波刃（アリババ）』という神であった。
しかし、『亜璃波刃（アリババ）』には、身体能力の変化も、特殊能力の発動もなく、なんの力もない神を降ろしたレイアは、絶望する。
生まれた時から神降ろしの修行だけをしていたレイアには、他に何も出来ることはなかった。
だが、ある日突然変化が訪れる。
レイアと修行していたヨルが神を降ろせなくなったのだ。
半狂乱になりながら叫ぶヨルを見ながら、レイアは自分に起こったことを理解していた。
自分の中に二人の神がいるのを実感する。
レイアが降ろした神『亜璃波刃（アリババ）』がヨルの持つ神を奪ったのだ。
一族の長い歴史の中でも、神降ろしは一人につき、一体だった。
だが、レイアの神『亜璃波刃（アリババ）』は、他の者が降ろした神を奪う能力を持っていた。
レイアが身体を鍛え続け、二体の神をその身に宿すことができるようになった時、その能力は発動することになる。
強くなればなるほど、多くの神を強奪できることを知ったレイアは、一族全員の神を奪う為、更なる修行に明け暮れた。
そして、僅か二年で、レイアは一族48人、すべての神を奪い、神降ろしの里を壊滅させた。
【千本阿修羅（せんぼんあしゅら）】
ヨルによって降ろされた神であり、レイアが最初に奪った神。
闘神であり、戦闘能力特化型。
まるで腕が千本あるかのような剣技を使用することから、阿修羅の前に千本がつくようになったと言われている。
ヌルハチと最初に戦った時に、レイアが使っており、それ以降も頻繁に使っていることから、剣技を得意とするレイアのお気に入りのようである。
【韋駄天（いだてん）】
超高速移動型。
一瞬で千里を駆け抜けると言われる神であり、そのスピードは他の追随を許さない。
レイアが「はじめてのおつかいインフィニティ」で、使用しようとするも、タクミに普通に行って来てと言われたため、本編では使われていない。
【破壊神（シヴァ）】
神降ろし究極奥義。
全方位破壊型。
額に真っ赤な第三の目ができ、その目に映るもの、すべてを破壊すると言われている。
一度降ろしてしまうと甚大な被害が出るため、滅多に使うことはないが、タクミが魔王とキスをしたことが発覚した時にレイアはあっさりと降ろしてしまう。
しかし、魔王の「貴女もキスをすればいいじゃない」という衝撃発言により、憑依が解けたため、破壊神（シヴァ）の力が発動されることはなかった。
【金剛夜叉（こんごうやしゃ）明王（みょうおう）】
４８の神々の中でも最高位の神。
万能型。
攻撃、防御、特殊能力、その全てが特化した神であり、代々、神降ろしの里の長（おさ）が引き継いできた。
一巻裏章「アリスとレイア」にて使用される。
その結果は、是非とも書籍版を確認してほしい。
【狭間の世界】
一番初めにできた原初の世界。
そこは最初、何もない、どこまでも続く白い世界だった。
数億年の時を経て、世界に初めて、ほんの少しだけ変化が生まれる。
小さな、本当に小さな黒い点。
すべてが真っ白だった世界に初めて何かが生まれる。
その違和感から、世界に意思が生まれ、シロという存在が誕生した。
同時に黒い点も意思を持ち、クロが生まれる。
以降、シロとクロの二人は、狭間の世界で共に暮らすことになった。
【リバーシ】
狭間の世界には、ほとんど何もなく、白いテーブルと椅子が二つ、そして、オセロが一つ置かれているだけである。
オセロはただのオセロではなく、タクミ達が住む世界と連結しており、盤面の誕生と共に世界は構築された。
故に、タクミ達の住む世界は、我々が住む地球のような丸いものではなく、平地がどこまでも広がっており、四方に果てがある。
その四隅は、巨大なクジラや象のような神などが支えてるといわれているが、確認した者はいない。
シロは、ありあまる退屈を紛らわすために、盤面を作ったが、人間やその他の種族を自分の意思で作ったのではない。
シロ、曰（いわ）く、勝手に出来て、勝手に増えたと言っている。
そして、それらを眺めているだけで満足していたシロに対し、クロは世界に生まれた種族を使って遊びたいと言い出した。
お互いに駒に力を与えて、それらを戦わせる。
それが白と黒のあそび。
リバーシの始まりだった。
[The Brave and the Devil King]
The first person White empowered was a brave man.
The one that Black gave power to was the Demon King.
The Demon King had been born far earlier, but based on Shiro and Kuro's concept of time, it didn't seem to be much of an error.
Both were pawns given enough power to overturn the foundations of that world and were supposed to make the battle on the board spectacular.
However, Rick, the brave man from the beginning, and Maria, the primordial demon king, had a heart-to-heart with each other as they fought, and they became friends.
White thinks that's a good idea, but Black's intentions are off, he's not amused, and eventually he gets bored with the game and disappears from the world between them.
In the end, after Demon King Maria was attacked by the main body due to the humans' trickery, and the brave Rick betrayed the humans and lost his life, White also lost interest and the brave and demon king's pieces were left alone.
Incidentally, at the end of the second part, Rick returned to the white world because White had come for Rick, who was his pawn.
[God and the Demon Race]
Besides the brave and the Demon King, the pieces that White gave his power to are gods.
The pawns that White gave power to are considered to be demons and demonic beasts.
There are many theories about this as well, but the gods, after being given the power, hated the mundane world, discarded their bodies and became spirit (astral), so they rarely participated in battles.
The demon race itself was also reduced in numbers due to conflicts with other races, and there are few records of them fighting the gods.
Both White and Black only had to prepare their pieces, and most of them didn't seem to get their way.
[Limits (limiting) lifted]
Black, who had disappeared from the world of the interstices, was simply wandering in an empty, different space.
With his thoughts almost at a standstill, he is summoned by Linden Lindberg's spatial magic. (See the back chapter of Volume II.)
Takumi, who was with him at the time, is greatly interested in the fact that it was the Holy Grail, which should not exist in this world.
Takumi and Linden allow him to return to another space again, but that's when Kuro's plan began.
There is a limit set for what is born in the board world and what White and Kuro have given their powers to.
However, Takumi, who was not supposed to be born in this world, had no limits; he had a broken vessel, and it stretched everywhere.
By replicating this form, Black learns the art of breaking the limits of humanity.
He begins to perform the process of removing the limiter on a newborn baby.
This is Alice, Black's new pawn to play with Takumi.
48The Brave and the Devil KingThe first person White empowered was a brave man.The one that Black gave power to was the Demon King.The Demon King had been born far earlier, but based on Shiro and Kuro's concept of time, it didn't seem to be much of an error.Both were pawns given enough power to overturn the foundations of that world and were supposed to make the battle on the board spectacular.However, Rick, the brave man from the beginning, and Maria, the primordial demon king, had a heart-to-heart with each other as they fought, and they became friends.White thinks that's a good idea, but Black's intentions are off, he's not amused, and eventually he gets bored with the game and disappears from the world between them.In the end, after Demon King Maria was attacked by the main body due to the humans' trickery, and the brave Rick betrayed the humans and lost his life, White also lost interest and the brave and demon king's pieces were left alone.Incidentally, at the end of the second part, Rick returned to the white world because White had come for Rick, who was his pawn.God and the Demon RaceBesides the brave and the Demon King, the pieces that White gave his power to are gods.The pawns that White gave power to are considered to be demons and demonic beasts.There are many theories about this as well, but the gods, after being given the power, hated the mundane world, discarded their bodies and became spirit astral, so they rarely participated in battles.The demon race itself was also reduced in numbers due to conflicts with other races, and there are few records of them fighting the gods.Both White and Black only had to prepare their pieces, and most of them didn't seem to get their way.Limits limiting liftedBlack, who had disappeared from the world of the interstices, was simply wandering in an empty, different space.With his thoughts almost at a standstill, he is summoned by Linden Lindberg's spatial magic. See the back chapter of Volume II.Takumi, who was with him at the time, is greatly interested in the fact that it was the Holy Grail, which should not exist in this world.Takumi and Linden allow him to return to another space again, but that's when Kuro's plan began.There is a limit set for what is born in the board world and what White and Kuro have given their powers to.However, Takumi, who was not supposed to be born in this world, had no limits; he had a broken vessel, and it stretched everywhere.By replicating this form, Black learns the art of breaking the limits of humanity.He begins to perform the process of removing the limiter on a newborn baby.This is Alice, Black's new pawn to play with Takumi.
